031336 ランダム
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その後のマロ



マロが5歳になった時に私たちは引っ越しをする事になりました。

ペット不可のマンションだったのですが、猫は大丈夫だよねと話して(駄目だけど・・汗)

とりあえず引っ越して新居が落ち着くまでという事で1ヶ月位の予定で

実家で預かってもらう事になりました。

ただし絶対に外には出さないという約束だけはきっちりしました。



予定通り1ヵ月後に迎えに行ったのですが、マロはすっかり実家に慣れ、

私の姉の事を誰よりも信頼して私達には見向きもしないのです(涙)



「家に置いておいちゃダメ?

マロはすっかり家に慣れてるし、あんたの所は一応ペット禁止じゃない。

それに会いたくなったら近いんだからいつでも来れるじゃない」

と姉が言うのです。



私達にとってマロは可愛いくて大切な家族なのです。

だけど肝心のマロが姉から離れようとしないのです。

忘れてしまったの?

それとも捨てられたと思って怒ってるの?

小さい頃からの想い出が走馬灯のように甦りました。



マロがここに居たいなら仕方ないのかな。


知らないとこじゃないし、いつでも会いに来れるもんね。


「今度来た時マロが私達の所に飛んできたら絶対に連れて帰るからね!」

そう姉と約束して「とりあえず」マロは実家で暮らす事になりました。



その後は何度私達が遊びに行ってもマロは姉を飼主と慕い、

その気持ちは不動のものになってしまいました。



そのうち周りの環境もあって、マロも自然と外に遊びに行くようになりました。


だけどマロのご主人様は姉なので、私たちはもう口を挟む事はできないのです。



お隣にはマイケルくんとミィちゃん、つまりパパとママもいるわけで、

マロは楽しく暮らしているようでした。



3年経ったある日、マロが突然いなくなりました。

姉は必死に探して、ご近所の方も一緒になって探しましたが

マロは二度と帰ってきませんでした。



「責任持って可愛がるって約束したのにごめんね。」と姉が泣きました。

「違うよ。謝らなくちゃならないのは私達の方だよ。」私も泣きました。

姉に対してもマロに対しても申し訳なくて・・・

私達はお互いにずっと泣きながら謝り続けました。



5年前の事です。


もとはといえば、たとえ1日でも手放した私の責任です。



マロ。今どこにいるの?もうすぐ13歳だね。


今もどっかで元気に暮らしてるよね?


やっぱりただの自己満足かな?本当にごめんね。





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